三種の神器の意味

酒の席である人から三種の神器天孫降臨の時に、瓊瓊杵尊天照大神から授けられたという鏡・玉・剣のこと)はヤマト王権が統一を図るときに、その民族の信仰を取り入れた証として、従えた民族の宝をヤマト王朝の宝としたのではないかという話を聞いた。攻め滅ぼし奴隷するという文化が無い日本らしい手法だと思いリアリティを感じた。
ここからが私の説だが、銅鏡は中華王朝から送られた権威の象徴であり、ヤマト王権のシンボルなのだろう。
勾玉は3つの宝の中で一番古く、縄文時代の遺跡からも発見されている。縄文人の流れをくむアイヌの宝と言えるだろう。その形は胎児を象っているとも言われている。
鉄剣は当時最先端の技術だったのだろう。この技術革新によって戦いは大きく変わったと想像できる。鉄のルーツは任那百済であり、そこと交流していたのは日本海側の出雲・越だろう。鉄剣は八岐大蛇を退治した象徴でもあり、日本武尊の東国征伐にも出てくる。
日本の記紀と出土品(土偶・銅鐸・埴輪)や古墳は大きく結びついているとも言われている。古代は謎だらけで面白い。